2016年7月4日月曜日

【管理栄養士コラム】こんなに暑いのに?女性に多い夏の冷え性

7月に入り、夏本番の暑さが続いています。暑い日にこそ気を付けてもらいたいのが女性に多い『夏の冷え性』。




こんなに暑いのに冷え性だなんて、ちょっと意外な気がしますよね。女性は男性に比べて筋肉量が少なく、脂肪が多い体質です。筋肉は食べ物からのエネルギーを燃焼することによって体温を維持する働きを持っているのですが、筋肉量が少ない女性は体温を維持しにくく、冷え性になりやすいのです。

オフィスや電車の中では寒いくらいに冷房がきいています。さらに暑いからといって冷たい物ばかり食べていると、あっという間に体は冷えてしまうのです。

体が冷えると女性の大敵である肩こりやむくみ、生理不順などの原因にもなりかねません。

夏の冷え性におすすめなのは、『体を温める食材をとること』です。

食べ物には体を温めるものと冷やすものがあります。
体を温めるおすすめの食材は、にんにく、ニラ、玉ねぎ、生姜、根菜類、唐辛子などです。
これに対して、体を冷やす食材は、きゅうり、トマト、レタス、砂糖などがあります。
調理方法もサラダや冷やし麺などの冷たい料理よりも、炒め物や煮物などの温かい料理の方がより体を温めてくれますよ。

冷たい飲み物やコーヒーなどカフェインの多い飲み物は、体を冷やしやすくなります。糖分の多い甘いジュースも血糖値を急激に上下させ、体温を下げやすいので飲み過ぎには注意が必要です。

冷たい飲み物ばかりではなく、温かい飲み物や汁物を飲んで体を冷やし過ぎないようにしましょうね。

今回は夏の冷え性対策におすすめの玉ねぎ、生姜、ニラを使った簡単スープのレシピをご紹介します。メイン食材のキムチには香辛料が入っているので、冷え性にはバッチリの食材ですよ。

【冷え性におすすめ!キムチスープ】

〈材料:2人分〉

・玉ねぎ     1/4個
・生姜      1片
・ニラ      少々
・水       600cc
・鶏ガラスープの素 大さじ2
・キムチ     100g
・醤油      少々
・塩       少々
・卵       1個  




〈作り方〉

1 玉ねぎは薄くスライスし、生姜は千切り、ニラはみじん切りにしておく。

2 鍋に水、鶏ガラスープの素を入れて、沸騰したらとキムチ・玉ねぎ・生姜を加える。

3 弱火で5分煮込み、醤油・塩で味を整える。

4 火を消し、溶いた卵を回し入れて鍋に蓋をする。

5 卵がフワっと固まったら器に盛り、ニラをちらしてできあがり。

このスープはこのまま飲んでいただいてもいいですし、茹でたそうめんを入れてもおいしくいただけます。ぜひ作ってみてくださいね。

西田悠



管理栄養士&フードコーディネーター。学生時代から「絶対に食に関わる仕事以外はしない!」と心に決めるほど食の世界を愛している。食べることはもちろん、料理を作ったり、調理方法を科学的に追及したり、食に対する興味はとまりません。

現在、社員食堂で勤務するかたわら、過去の料理教室アシスタント、食品メーカー、病院勤務の経験を生かし、コラム記事執筆を行っている。

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